クロスターアルバイテンとは
「クロスターアルバイテン」とは、ドイツ語で「修道院の手工芸」と訳さる、ヨーロッパの伝統工芸で一種の宗教芸術です。 15世紀中期の修道院にて始まったとされる、主にキリスト教における聖遺物を祀るために作られた手工芸です。ほぼ純金・純銀メッキ(純度99.8%以上のもの)の高価な装飾ワイヤーや各種貴石、ビーズやパールなどを用いて、高度なワイヤリングの技術をもって額飾り等を作ります。 当時の修道院において、クロスターアルバイテンは巡礼記念の品としても重宝され、大きな利益をもたらしました。 しかし、ルターによる宗教改革などのキリスト教の激動期の動乱の中、多くのクロスターアルバイテンは破壊されてしまいました。 時を経て1980年代にアンティーク・クロスターアルバイテンの作品がオークションなどに出回るようになり、現在その芸術的価値を再認識されています。